フラップレスのコインパーキングとは？

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フラップ式やゲート式が主流でしたが、近年ではフラップ板がないフラップレス式の駐車場が増えつつあります。フラップ板やゲートがないため、利用者から逃げられるのではないかと不安になる方もいるでしょう。このページでフラップレスのコインパーキングの仕組みやメリット・デメリットなどを分かりやすく解説します。

フラップレスコインパーキングの仕組みとは？

従来のコインパーキングはフラップ板やゲートなどを用いていました。対してフラップレス式のコインパーキングは、各車室にカメラ・センサーを設置しナンバーを認識することで駐車料金を管轄する方法です。空いているスペースさえあれば自由に駐車できるのは通常のフラップ式と同じですが、ナンバーが読み取れない車両は利用できません。出庫する際は精算機に駐車した車室の番号を入力し、利用した分の駐車料金を支払います。

フラップ板がないため、つい駐車料金を支払わずに出庫する可能性も高いので注意が必要です。ただ利用者にとってはフラップレス駐車場だからと言って特別な利用方法があるわけではなく、フラップ式と同様に利用できます。

フラップレスコインパーキングのメリット

フラップ式のコインパーキングか、フラップレスのコインパーキングのどちらを導入すべきか迷うケースもあるでしょう。ここではフラップレスコインパーキングのメリットをまとめました。

不正出庫を抑制できる

フランプレス式はフラップ板がないので、どうしても不正出庫が多いイメージがあります。しかし駐車したタイミングで設置しているカメラがナンバーを読み取り、敷地内にある防犯カメラで駐車・出庫する車両をチェック。不正出庫すれば料金を支払うように促す音声を流すことが多いため、心理的な防犯効果は高いといえます。

さらに防犯カメラに不正出庫の証拠も残されており、データベースに不正をした車両が残されるシステムが構築されています。そのためデータベースに登録された車両が再度駐車すれば、すぐに警備会社や管理会社に連絡が入ります。つまり監視体制を徹底している環境だからこそ、不正出庫を抑制できるのです。

入車・出車しやすく利用を促進できる

高級車などの愛車に傷が付くことを恐れ、フラップ式のコインパーキングを敬遠してしまう方も少なくありません。フラップレス式はフラップ板がないので愛車に傷が付く心配なし。乗車時にフラップ板につまずく危険もなく、安全に利用しやすくなっています。また駐車する際、フラップ板に乗り上げる必要もありません。駐車しやすい点もメリットの一つです。その結果、多くの方にコインパーキングの利用を促進できるでしょう。

フラップに関するメンテナンスが必要ない

実はフラップ式のコインパーキングの場合、フラップ板は故障しやすく消耗しやすい物とされています。また不正出庫のためにフラップ板をわざと破壊するケースも多く、フラップ板のメンテナンス・交換などの費用負担が重なることも。フラップレス式であれば、フラップ板をメンテナンス・交換する必要は一切ありません。故障による収入減といったリスクもないため、フラップレス式はオーナーの収益に貢献してくれるでしょう。

掃除・雪かきを行いやすい

フラップ板があれば、掃除や雪かきの際に邪魔になってしまいます。落ち葉やゴミなどが隙間に入り込み、ほうきで掃除するのは困難です。コインパーキングにゴミが散乱してしまえば、駐車場の利用者にマイナスイメージを抱かれかねません。フラップレス式であれば、フラップ板がないので掃除や雪かきが行いやすく、ほうきで簡単に清掃が可能です。そのため綺麗な状態を維持しやすくなっています。

フラップレスコインパーキングのデメリット

フラップレス式のコインパーキングは数多くのメリットがありますが、残念ながらデメリットも存在しています。デメリットも把握していなければ、導入した後に後悔する可能性も。ここではデメリットについてまとめました。

管理費用が若干高い

フラップレス式のコインパーキングは各車室にカメラを設置し、さらに駐車場全体を管理するための防犯カメラも導入するケースがほとんどです。そのためカメラを管理・維持するための費用はどうしても割高になります。ただ初期費用に関してはフラップ板の設置費用はゼロ。またフラップ板のメンテナンスが必要ないため、フラップ式と比較して維持費が割高になるとは限りません。そのため管理費がどの程度かかるのか事前に試算したり、専門家に聞いてみたりすることをおすすめします。

認知度が低い

まだフラップレス式のコインパーキングを導入している事例が少ないため、認知度が低いこともデメリットに挙げられます。フラップ式＝コインパーキングのイメージが強いため、フラップ板がない＝月極駐車場と勘違いされることもあり、この認識が利用率に影響しかねません。そのためハッキリとコインパーキングと分かるように看板など工夫をすることが大切です。フラップレス式のコインパーキングが普及すれば、認知度も高まってくるでしょう。

フラップレスコインパーキングにおける不正駐車への対策

フラップレス式の導入の不安要素のひとつが、不正駐車の横行でしょう。物理的に出庫を防ぐものがないため、簡単に不正駐車を許してしまい、収入減になるイメージを持つ人がほとんどです。ただフラップレス式には「料金を支払ってください」というアナウンスがあり、パトランプで不正駐車を警告します。さらに監視カメラで常に「見られている」という心理的な抑制効果があり、不正駐車は起きにくい環境といえるでしょう。

また駐車車両はナンバープレートを監視カメラで撮影しており、もし不正駐車が行われたとしてもナンバーは把握しているため、警察に証拠として提出することも可能です。「ナンバー認識システム」を導入していれば、不正駐車を行った車両が再び入庫した際に管理会社などに知らせる機能もあるので安心です。

まとめ

フラップレス式のコインパーキングは徐々に増えつつあります。それはオーナーにとっても利用者にとってもメリットがあるからです。たとえば車を傷つけにくい、不正駐車が起こりにくいなどのメリットがあります。もちろんデメリットもあるため、メリット・デメリットをチェックして、目的沿うのなら導入を検討してください。